コラム

金型温度で粒子大きさ調整が必要ですか?何℃なら大きめ・小さめといった目安温度みないなのはありますか?

お客様からの質問です。

金型温度で粒子の大きさの調整は必要かと思います。
話しの始まりが、難しいですが、離型剤の加圧圧力を高くして、ミキシングエア圧力を低くすれば、粒子径は粗くなります。
例えば!
離型剤加圧圧力 0.1Mp
ミキシングエア圧力 0.5Mp
粒子径が細かい。
離型剤加圧圧力 0.1Mp
ミキシングエア圧力 0.3Mp
粒子径が粗い。
金型表面温度280度程度がMAXで、それ以上温度が上がる様でしたら、金型の冷却を見直す必要が有ると考えます。
金型表面温度 280度が限界!
粒子径が細かい場合、水溶性希釈離型剤が、金型表面に到達した途端に水が蒸発して、上昇気流に離型剤が乗っかり、金型表面に油膜を形成しません。
粗い場合は、金型表面に到達すると思いますが、製品の品質問題が出て来たりします。
(金型温度が低い場合に出てくる、水残りによる汚れが出てきます。
 丁寧にエアブローする必要が有り、サイクルタイムの短縮は難しいです。)
金型温度が低い場合
金型交換をして、打ち出しの時
型表面温度 外気温と同程度
ガスバーナーで金型を温める 部分的に100度から120度程度
お客様の場合
金型表面をバーナーで温め、打ち出しはスプレーロボットで、油性離型剤を使って立ち上げを行います。
低速・高速・高速増圧のセレクトスイッチを使い。
低速 油性離型剤
高速 水溶性離型剤(離型剤の加圧は、低い圧力)
高速・増圧 水溶性離型剤(離型剤の加圧は量産圧力)
この様な順番を踏んで、金型温度を上げて行きます。
御質問の何度℃なら大きめ・小さめと言った表現は、上記の文面になるかと思います。
金型温度が低い場合は油性離型剤をかけて鋳造しています。
*粒子径とは、関係ありませんが。
補足
金型温度に関して、150度以上でないと、水溶性希釈離型剤が蒸発しません。
株式会社DMS
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